AsiaBSDcon の Work-in-progress talk にて "First step for dynticks in FreeBSD" というタイトルで発表してきました
AsiaBSDcon の WIP( Work-in-progress ) talk のセッションで発表してきました. スライドは
First step for dynticks in FreeBSD
にあります.
内容としては、"Linux などに導入されている tickless 機構を FreeBSD に 入れてみたらどうか"という内容で、実際に callout queue を走査して次のタイマイベントをゲットするところまではできたよ、という発表をしました.
実は、最初(少なくとも AsiaBSDcon 初日、DevSummit の時)は WIP で発表するつもりなんて全くありませんでした. DevSummit あたりで、 FreeBSD の tickless 化についてちょっとだけお話できれば良いかなぁくらい. しかし、初日の DevSummit の中で Alexander Mortin さんが CPU の Power State の話をし始めたときがあったので、私がウザいくらい喰いついて(笑)、色々教えてもらいました. 具体的には、彼の使っている laptop PC では、Processor が C4 State に入る前に起きてしまうらしく、それ以上深く sleep できないとのこと. 需要はあるんだなぁということで、とりあえず tickless 化に不可欠な Callout queue の scan ルーチンを実装しました.
土曜日の時点で実装状況を id:syuu1228 さんに Skype で伝えたところ、WIP で発表したらどうかと提案が. せっかくなんで、当日WIPの申し込みをして、参戦しました!
WIP 自体は、いざ始まってみるとかなりガチな内容でビックリ!
お話をしていた方々も、 Alexander Mortin さんや OpenBSD の開発指揮をとっている Theo さんで、こんな中で発表していいのか...と結構ガクガクブルブルしていましたが、適当な英語で最後まで突っ走りました(笑
色々な方と懇親会でお声をかけて頂いて、割とやりたいことは伝わっていたみたいで、ホントよかった!あと、Theo さんと Dynticks について色々ご意見頂けました!後で教えて頂いたペーパー読まないとね. 次の目標は、15日以内に FreeBSD のコミュニティにプロトタイプのパッチを投げることです. 頑張るぞっ!
最後に、焚きつけてくれたid:syuu1228 さんと、貴重な機会を与えてくださった @Hiroki_Sato さん、そしてお話を聞いてくれた全ての方に感謝です. ありがとうございました:D